フィリピン在住日本人から見て気になった東南アジアのニュースをピックアップ!
アメリカのメディア大手、20世紀フォックスはマレーシアに建設するテーマパークの計画を発表した。
発表によると、テーマパークの名称は「20世紀フォックス・ワールド」で、首都クアラルンプール郊外の大型複合リゾート施設の一部として建設され、2016年にオープンする。10ヘクタールあまりの敷地に「猿の惑星」など、同社のヒット映画をテーマにした25のアトラクションを設置する。
マレーシアは中間所得層の拡大にともない観光産業が急成長しており、テーマパークの建設が続いている。昨年にはレゴブロックのテーマパーク「レゴランド」がアジアで初めて建設されている。
元の記事を読む→ 【2013年12月21日:CNN】
多くの日本人にとって「東南アジア=発展途上国」ってイメージがあると思います。遅れた国で発展してなくて、みんな貧しいんだろうなぁ、みたいな。正直なところ僕も、どっちかというとそんな感覚がありました。実際、フィリピンはまだそういう部分があります。
そんなイメージを持ったまま、今年の9月に初めてマレーシアのクアラルンプールに行ったんですが。いやぁ、おったまげました。スーパービッグシティ、大都会です。発展途上国なんてとんでもないです。
マニラは単にデカイだけなんですが、クアラルンプールはビシッと発展してます。空港から市の中心部まではスカイライナーみたいな鉄道がヒューンと走ってて、市内には地下鉄やモノレールが何本も走ってる。交通はメチャ便利。
そして度肝を抜かれたのがエスカレーターです。駅のエスカレーターで急ぐ人のために片側を空けてるんです。車内に入るとみんな普通にスマホでフェイスブックを見てる。東京や大阪と何ら変わりません。
東南アジアを遅れた発展途上国ってな見方をしてると、とんでもない過ちを犯すと思い知らされました。東南アジアへの見識を深めるため、来年春にはジャカルタを見に行こうと思っています。
そんなマレーシアですので、20世紀フォックスが初めてのテーマパークをクアラルンプールに建設するのも当然といえば当然でしょう。しかし、とは言え、マレーシアの人って本当にそんなにお金あるの?と疑問に思う人もいることでしょう。そこでデータを一つ。
年度 | 米ドル |
---|---|
1981 | 10,218 |
1982 | 9,431 |
1983 | 10,216 |
1984 | 10,787 |
1985 | 11,464 |
2013年のマレーシアの1人あたり名目GDPはIMFの推計値によると10,429米ドルです。そして左の表は1980年代前半の日本の1人あたり名目GDPの推移です。
これを見て分かる通り、今のマレーシアは日本の1983年ごろに相当します。そして、1983年といえば、まーさーにー、東京ディズニーランドがオープンした年なのです! ドンピシャリに我ながらビックリ。
今のマレーシアにテーマパークができるのは至極当然のこと。マレーシア、侮れません。